現在、(株)キュリアス・マインズではある家族の住環境を整えるために、月に一度岐阜県に通っています。
岐阜にある「ライオンの隠れ家」という場所を知っていますか?

ライオンの隠れ家は、貧困、発達障害、ネグレクト、虐待、DV、家庭に様々な課題を抱え、満足な食事も学習もできない子どもたちや若者が増え、日本は若者の自殺率が世界一という現状を生んでいることを踏まえ、そういった親子を救出し、自然豊かな安心できる環境で一時保護し、再生するための居場所を作り、自殺防止のため活動しています。

ライオンの隠れ家では、現在、8人家族(夫婦+6人の子ども)を保護して再生の手助けをしています。

私は先日初めてライオンの隠れ家を訪ね、その家族の「片付け方を知らない現状」を目の当たりにして驚きました。

人の営みとは程遠い現状を放っておけず「片付けるよー」と声をかけ、子ども達と一緒に片付けをしました。
片付けている間、子どもたちと色々な話をしました。
誰が何を好きなのか、どんなことが得意なのか6人の子どもたちはお互いのことをよく知っていて感心しました。

この日、長女Aちゃんが使っているというドレッサーを開けると、お父さんの服も入っていたり、
棚がなくて服しか収納できずドレッサーが十分に生かされていませんでした。

そこでAちゃんに収納したいものを聞き、ドレッサーの中に棚を二段作ることになりました。
またドレッサーのツマミが取れて使いづらくなっていたので、Aちゃんの好きなツマミを選んで付けることにしました。
ホームセンターに行き何色にしようか、どの形にしようかと「選ぶ」を楽しんでいました。

↑ツマミ取り付け前             ↑ツマミ取り付け後。かわいい。

実際に取り付けた後は誇らしく、嬉しくて、ウキウキしながら他の場所にも気が向き、片付けが加速していました。
自分の場所ができることに、Aちゃんは嬉しくて弾んでいるように見え、私も嬉しかったです。

自分らしく選ぶことで自信を取り戻す機会になるのだなと改めて感じました。
一人で片付けていても、いつもと変わらない選択基準で選別した結果またすぐに散らかったり、
ここは気になるけど、また今度やろうと後回しにすることも、私たちと取り組むことで選択肢が広がり、自分らしさに触れすぐに形になって行きます。

お片付けや室内装飾で希望が生まれる瞬間を垣間見ました。
ツマミ一つ小さなことの様に感じますが、好きなモノが一つでもあるということがこんなにも幸せで、Aちゃんからエネルギーが湧いてくるのを感じ、私まで幸せになりました。